館長あいさつ

館長あいさつ

今年で戦後77年目を迎え、あれほど激しかった戦争の跡も薄れつつある今日、世界では未だ戦争の心傷むニュースが飛び込んできています。
我が本部町においても、昭和20年4月12日に、米軍の侵攻を受け、真部山・八重岳を中心に激しい戦闘が行われる激戦地となりました。4月20日には、本部半島における組織的な戦闘は終結を向かえ、約一週間の戦闘で数千名あまりの尊い命が失われました。

凄まじい時代を生き抜き、語り部となってくださった戦争体験者が高齢化する中、今なお行われる悲しいニュースを目の当たりにするたび、私たち戦争を体験していない世代に「如何にして戦争と言う悲惨な出来事を伝え、次世代への平和に繋げるのか」と言うことを考えずにはいられません。これからの平和を祈り、戦争の記憶を継承して行くため、当館では『それぞれの終戦-体験者が残した真実-』と題して慰霊展を開催する運びとなりました。

沖縄戦のみならず、戦争の犠牲者は数や割合など、数値で示されてしまいますが、人々の受けた苦しみや悲しみ、終戦の時期には、1つの数値で表すことの出来ないような、それぞれの形があると言うことを感じました。
その時代を必死に生きた方々に慰霊の意を表するとともに、本企画を通して今ある平和の尊さを感じていただきたいと思っております。

令和4年6月23日
本部町立博物館館長 宮里昌典